以前家族で能登半島を旅行し、そこで有名なお寺を見学へ行った時のエピソードです。住職が私たちに、有名な焼き物の話をしてくださり、昔から能登半島には、アジア諸国からいろいろな人たちが訪れ、文化交流をしていたと(大人にとっては)とても興味のある話をしてくださいました。一通りお話頂いた後に、住職が子供たちに「何か質問はありませんか?」と言われると、突然息子が「すいません 祟りて本当にありますか?」 え?そんな質問するなよと思った瞬間 住職の回答がすかさず「祟りは ありますよ」との回答。 今度は親たちは住職の回答に 「え? あるんですか?」とびっくり そのあと住職は子供たちにもわかるように祟りとは何か?を説明してくれました。
祟り(たたり)の語源は「かかり」です。「例えば、おにいちゃんがいたらずらなど悪いことをします。その後 おにいちゃんが自転車で転んで けがをすると、おにいちゃんは、あの時悪いいたずらをしたから、自転車でけがをしたのではないかと考えたとします。」「これが因果の法則であり、悪いことをしたと 気にかける⇒かかり⇒祟り となる」 子供たちにもわかりやすく。 だから 気がかりから 祟られ 悪いことをしたからこんなことが起こったと考えることを 祟り(たたり)というのです。だから祟られるような悪いことをしてはだめですよ」と話してくれました。 息子は明るい顔で、わかりましたと答えていました。さすが有名なお寺の住職は、とてもすばらしい人格者でした。